渡辺満里奈、名倉潤のうつ病発症時の苦悩を語る
2024年10月6日、タレントの渡辺満里奈が「世界メンタルヘルスデー2024 トークイベント『誰にでもなる可能性のあるこころの病気とは』」に出席し、夫でお笑いトリオ・ネプチューンの名倉潤のうつ病発症時の状況について語りました。名倉は2018年6月に頸椎椎間板ヘルニアの手術を受け、その後「侵襲によるストレス」が原因でうつ病を発症しました。
この発症を受けて、渡辺は当時の心境や、夫を支えるために心がけたことなどを正直に述べました。「自分には関係ない、自分は大丈夫だという病気ではない。誰にでもなる可能性がある病気です」と語る彼女は、夫の変化を身近で見守ってきた者としての思いを強調しました。
夫の症状とその変化
名倉のうつ病の初期症状として、渡辺は「眠れなくなる辛さ」があったことを指摘しました。また、コミュニケーションが少なくなり、外出ができなくなるほどの状態に変わっていったとのこと。「家から半径1km先には出かけられない」との表現は、その深刻さを如実に表しています。周囲との関わりを持ちたくても、名倉はその心的負担から出かけることができず、日々が不安で満ちていたのです。
短期間にこれだけの変化を経験したことは、渡辺にとって衝撃でした。「何が起きているのだろう」と自らも不安を抱えながら、彼女は夫に接する際の心構えを持つ必要がありました。
支える側としてのアプローチ
渡辺は、うつ病についての知識が全くなかったため、精神的に不安を感じることもあったと明かしています。「これは励ましちゃいけないタイプだな」と本能的に感じ取り、「普段の日々と変わらないように接しよう」と考えたことで、自身の冷静さを保ちました。
また、名倉の心の状況を支えるために、サポートする立場としての積極的な取り組みも行ったといいます。「自分が不安にならないよう、心を許せる友人に話すことが大切でした」という言葉からは、サポート側の心理的負担を軽減することの重要性が伝わります。
医療機関へのアプローチ
「どの医療機関に行ったらよいかわからない」との戸惑いもあった中、渡辺は冷静さを保つために、内科医からのアドバイスを受けて心療内科への道を開きました。それにより、「周囲の理解があったからこそ、名倉は休養に入ることが可能だった」と、周囲のサポートの大切さを強調しました。
名倉が休養に入っている間、渡辺は彼の希望を尊重し、普段通りの生活を心がけました。「健康を保つことが一番大事」との思いから、精神的な負担を和らげる取り組みを続けたのです。
偏見への対処
うつ病に対する偏見についても、渡辺は正直に語りました。「休養を取る際に『甘えているのではないか』と言われるのではないか」との不安があったという。しかし、実際には同様の症状を抱える人々から寄せられた温かいメッセージに感謝し、「社会の理解こそが一番大切」と痛感したとのことです。
周囲の理解がもたらした影響
渡辺は、周囲からの理解とサポートが名倉の回復を助けたことを何度も強調しつつ、世の中のメンタルヘルスに対する理解がさらに深まることを願いました。「メンタルヘルスは自分だけの問題ではなく、周りの人にも影響を及ぼす」とする視点は、他者への理解を促進する重要なメッセージとなっています。
質疑応答
Q1: 渡辺満里奈さんはどのように名倉潤さんをサポートしましたか？
渡辺さんは「普段の日々と変わらないように接しようと思いました」と語り、精神的な負担を軽減することを心がけていました。
Q2: 名倉潤さんのうつ病の症状はどのようなものでしたか？
「眠れなくなり、言葉数が少なくなり、外出できなくなるほどの精神的負担が見られました」とのことです。
Q3: うつ病に対する偏見についてどう思いますか？
「休養を取る際の偏見があることは理解していますが、実際には多くの理解者がいて、心の支えとなることが重要です」と強調しています。
参考リンク
詳しい内容やサポートに関する情報については、以下のサイトで確認できます。
日本うつ病センター
渡辺満里奈さんの経験は、多くの人々にメンタルヘルスについて理解を深め、支え合うことの重要性を再認識させるものでした。
